こたつから出ることで得られるものもある。
子どもの頃から、新しい人間関係を築くことに対して億劫になる性格でした。
「相手が話しかけてくれたらしゃべろう」
なんて考えていた可愛げのない子どもで、あの頃から少しは大きくなった今ならもったいないと後悔もできるのだけれど当時は「なんとか保っている今の、楽しいと思える生活を壊したくない」という気持ちでいっぱいだったのだろうと思います。
自分から動くことで、うまくいっている今の幸せを壊したくなかったし、人間関係を広くすることに価値を感じることもありませんでした。
そうやって捻くれながらもなんとか勉強して、大学に入って、ハッピーアースデイ大阪や関西ギャザリング2016というイベントに参画してからは、そんな考え方も少し変わりました。
同じ場所にいて、仲のいい友達や仲間たちと活動をすることは確かに楽しい。
周りも知っている人ばかりで、受け入れられているという安心感があるし、居心地もいい。
だけど、多分それは停滞で。
今まで自分が知らなかった新しいことに出会わないと、自分のことは否定されないし、楽なんだけれどそれ以上きっとどこにも行けなくなってしまう。
今いる場所より遠くへ連れて行ってくれるのは、出会った人からもらった知識や経験と、そこで育まれた自分の価値観の積み重ねだと思います。
人は、その人だけが持っている経験と知識、価値観があるもの。
自分とは違う人と接することで、自分の価値観は変わっていくし、うまく磨かれることで世界への解像度が上がって、ピントも合っていく。
新しい人や、環境に自ら関わっていくことは、少なからずストレスに感じるし、知らないものに向かいある怖さもある。
でも、すでに居心地がいいといえる場所を見つけているのならばきっと怖がる必要はそこまでなくて、失敗したら戻ってこれる場所があるってことなんだから。
知識と経験を蓄えてよりくっきり世界が見えるようになれば、きっと自分が行きたいところも見つかるし、やるべきことも見えてくるのではないかと思います。
新しい人やものに向かい続けることが、多分自分を強くしていく方法の1つではないかと。
同じところに居続けると、その界隈での知見や経験、仲間との絆は深まっていく。居心地の良さに出たくなってしまうから、意識的に外に出た方がいいかもしれない。同じ思考ばかりが集まっても新しいことは生まれにくいし、外からもらって来たものでホームが発展することもある。
— ふるえ (@furuedes) 2017年11月15日
周りとの距離感を保つ。